2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘイトスピーカーが抱える実存の切実さについて

河合隼雄に「軽薄な意見は傾聴するに値するものが多い」という逆説的な言葉があるが、この言葉が一面真理なのは、社会的配慮や内的な事前検閲がない言葉ほどそれを吐く人の本心や本質が顕れ、場合によってはその人が属する組織や共同体の文化的本質まで顕在…

「アイヌ」に関する覚え書き

民族の本質は血(あるいは人種)よりも、言葉と文化だ。それを観光資源ではなく日常生活で維持している人間がいなくなれば、その民族は「滅んだ」といわざるをえない。誠に痛ましいことではあるが。。香山リカのアイヌ問題「反論」は無意味な駄文 http://nik…

呆けたツラ

シーア派のフーシが支配したサヌアに自爆テロをしかけたスンニ派のイスラム国はイエメンにおいてはサウジ=アメリカ陣営に属するということになる。敵の敵は味方だったりやっぱり敵だったりする複雑怪奇な中東情勢。<イエメン>サウジが軍事介入 http://hea…

仕事の「早さ」について

実際に仕事が早い人になるのは高い能力が要るが、「仕事が早い人」に見せかける方法はある。それはすぐできる仕事(手を付けさえすれば30分以内で出来る仕事)を優先してすぐにやることだ。仕事がめちゃくちゃ早い人の特徴 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/a…

共産主義とIS

地域を限定した「イスラム国」より、世界中にシンパを持つ「過激派組織IS」の方がよほど始末が悪い。かつて共産主義は「コミンテルン〇〇支部」を世界中に配備し、「世界同時革命」を目論んでいたが、ISが同じことを意識的・無意識的に望んでいるとすれ…

「楽しむ」ということ

「〇〇を楽しんでください」というお定まりのフレーズがあるが、楽しいときは言われなくたって勝手に楽しむし、楽しいなんて思えないことをするときは要らざる強制になるし、ようするにこれは言う側が自己満足しているだけのまるで価値のない言葉だろう。た…

味噌っかすで生きる

集団的自衛権行使 公明、歯止め明記求める http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015030702000122.html …安倍氏としてはもう公明党は邪魔なだけの存在になりつつある。利用され、捨てられる。政治とは冷酷なものだ。それにしても「ぶれない政…

解かりあうということ

人間同士は、深く付き合えば付き合うほど、ぜったいに解かりあえない要素が明確になるというパラドックスがある。逆に言うと、お互いが「解かりあえる」と楽観できるのは、まだ付き合いが浅いからこそだ。小泉八雲は、「自分にはぜったいに日本人を理解でき…

経済の正気、政治の狂気

日本は「戦争をできる国」にはなれない http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150309-00062639-toyo-これはたぶんちがう。いざとなったら「それはそれ。これはこれ」で突っ走るだろう。「信念の政治家」安倍晋三を甘く見てはいけない。人間や社会は経…

死に至る怠惰

たいていの子供は同学年内のつきあいで精いっぱいだが、コミュニケーション力のある子供は、上とも下とも交流の範囲を広げる。ただそれが中学一年生と高校三年生ともなると文字通り「大人と子供」で、上に相応の雅量が無いと凄惨な上下関係になる陥穽がある…