2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

イメージわくということ

最近、ほぼ三十年ぶりに剣道を再開した。やってみて驚くのは、からだが思ったより動くのと、相手と対峙したときに攻防のイメージがまったくわかないことだ。 自分の予測ではこれは逆だった。おそらく昔とった杵柄で、攻防のイメージはわくのだが、身体がうま…

腹が立つということ

なにかひとに言われて腹が立つということは、その言われたことが、多かれ少なかれ、的を得ているからだ。 例えば、もし、身長2メートルの ひとが、「おまえ、チビだな」と言われてもなんの痛痒も感じないだろうが、微妙な身長のひとならば、多く場合、いた…

獣性と洗練性

W杯ラグビー 準々決勝で日本3対26で南アフリカに敗北 会田雄次は 「アーロン収容所」の中で「イギリス兵は、貴族階級と労働者階級では体のでかさからして 違うからはっきり判る」と述べていて、貴族階級のスポーツであるラグビーの試合を見るたびに、自分は…

空想的マッチョイムズ

戦時中アメリカには京都に原爆を落とす計画があったが、占領後の日本人の国民感情を考えて思いとどまった。日本にも原爆を製造するプロジェクトがあり、もしそれが成就し、太平洋を渡れる爆撃機があったら、確実にワシントンに原爆を落としたことだろう。戦…

孤独が産み出すもの

樹木のある風景 夏目漱石の書いた文書を読んでいると、彼は時代を象徴する作家であったとともに、時代から隔絶された孤独な人間であったことを感じる。孤独であることと、時代を象徴することは、一見矛盾するようだが、その時代において(外貌はどうあろうと…