2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
練馬区立美術館に「藤島武二展」を見に行く。薩摩藩島津家の重臣の家柄で、兄二人は夭折し、彼は家督を次ぐ立場にあったらしいが、画家を志し十七歳で単身東京に出てから、生涯鹿児島には帰らなかったという。緑の大きな熊が看板を支えている。 現実を忠実に…
昔の不良は鉄パイプやチェーンや木刀を携えて戦いに臨んだものだが、不思議と死者や重傷者は出ていなかったように思う。その理由は、彼らの中では、これらの「武器」は威嚇あるいは覚悟表明のアイテムであって、実際に生身の人間を痛めつけるためのものでは…
かつての大日本帝国陸海軍の行状を「失敗」であると捉え、それに「学ぶ」ことが流行っているが、そもそも日本軍は本当に「失敗」したのだろうか。「失敗」というからには、誰かがどこかを何かうまくやれれば「成功」したということになるが、あの歴史的悲劇…
高村光雲作・楠木正成像。南朝正統史観の明治期に据えられ、「南朝正統史観なんだそれ?」の今まで在り続ける。馬の鼻の血管がすごい。そういえば皇居には和気清麻呂像もどこかに立っているはずだが、なぜこの人が天皇家の忠臣とされているのかちゃんと説明…
レオナルド×ミケランジェロ展にいく。会場は東京駅から徒歩十分ほどにある「三菱一号美術館」という建物で、あとで知ったところによると、この建物は明治初期に築造され、昭和四十年代に老朽化を理由に一壊されたあと、さらに四十年後に当時の設計図をもとに…