2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

天地の美

富士山 ダーウィンの進化論は模式的でわかりやすい。ゆえに世に広く喧伝されるようになったが、個人的には今西錦司の棲み分け理論の方が思考に滋味ががあり魅力的に感じる。でも、「棲み分け」は、今はあまり評判がよろしくないらしい。 科学理論でも、流行…

ルーベンスの子供の絵

ルーベンスが、自分の娘クララを描いた絵は、作者の対象への愛情が溢れている。絵を見る喜びとは、ひとつは、それを描いているときの作者の心情を追体験するところにあり、この絵は見る人を、作者と同じ幸福な気分に導いてくれる。 ルーベンスの元の絵は、お…

平等院鳳凰堂

平等院 鳳凰堂 三年前に京都に行った時に撮影。屋根の曲線が感動的に美しい。それをフリーハンドで再現できるか、挑戦してみた。・・といっても、再現できるはずはないが、それでもある種の快感がある。国風建築の曲線の美しさは眼力の伝統であり、感動の伝…

鉛筆画

えんぴつが好き。匂いも書き味も性に合っている。この絵はルノアールの原画に少しも似ていないが、ただひたすらに女の子はかわいく、お母さんはやさしげに見えるように描いた。ルノアールは、裸婦の絵は皮膚に触りたくなったら完成だ、みたいなことを言った…