2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

統合的視点について

日本社会を成長させるには女性の活用が不可欠だと持ち上げられる一方で少子化になるのは女性が子供が生まないからだと責められ、若いうちに子供を産まないと恐ろしいことになるぞと脅され、じゃあ子供を産もうとすると産婦人科医は不足しており、仕事をしな…

歴史の継ぎ手

モノやコトというのはそれを認識する主体があって初めて「存在」することになる。この段でいうと自分という認識する主体が無くなったあと(つまり死んだあと)の世界は存在しないのも同じであり、つまり「自分の死」は「地球の破滅」とほぼ同義だという考え…

松本清張の「ひがみ根性」

大岡昇平の松本清張評によると、彼の作品には「ひがみ根性」が横溢しているとのことだ。確かに、ひがみ根性を文学的主題にするのはありだろうが、作者がひがみ根性をエンジンにして作品を書いている姿勢は、鋭敏な人には鼻につくものなのだろう。けれどもお…

呪いの言葉

先日、ある人と話をしていて、内心すごく腹が立ったのだが、落ち着いて考えてみると、自分が腹を立てた理由をうまく説明できそうにないことに気がついた。そのいきさつを一から説明しても、おそらく誰にもわかってもらえないだろうという気がしたのだ。それ…

2014年衆議院選挙前日にて

政治家の選挙活動とは、選挙期間中に街中で騒音をまき散らすこととほぼ同義だが、これは立候補者当人の不安払拭のためになされるもので、つまりは神社への参拝やお百度参りと同段であり、選挙民の投票行動に寄与する効果はほぼゼロだといっていいと思う。立…

機械と人間

「機械にできることは機械に任せ、人間は人間にしかできないことをしよう」という議論がある。では、「人間にしかできないこと」ってなんだろう。せんじつめるところ、とっても陳腐な話だが「気持ちをこめる」ことしかないような気がする。「機械でもできる…