スケッチ 四谷・上智大学付近

 四谷の上智大学近くの街路樹のある風景のスケッチ。現地では鉛筆でデッサンだけして、帰宅してから筆ペン、色鉛筆、チャコールペンシル、さらに鉛筆で仕上げた。総所要時間は三時間ほど。自分としては昨今では稀な時間のかけ方で、描いている途中では、良くなったり、悪くなったり、また良くなったり…そして悪くなったり。

人物画は感情を大量に消費する自覚があり、風景画は、理性をフル回転させる感覚がある。気をつけたのは、並木道の遠近に矛盾がないように描くことだったが、自分のポテンシャルにしては、その部分に関しては、そこそこ出来たのではないか、と思っている。ただ、木を描くのは難しい。難しいというより、そもそも、自分は樹木の幹や枝を描写する技法を知らなかった。その課題に明確に気づいたのが収穫だった。