大切なものは、たいてい無料である

 人生において、本当に重要なものは、たいてい目に見えないものであり、そして無料で与えられる。これが得られないと、人は目に見える有料なモノで穴埋めしようとするが、その空隙は並大抵のモノでは埋まらない。かくして心に空虚なものを抱えている人ほど、膨大な量のモノに囲まれて暮らすことになる。なお、価値のある「モノ」を買い入れるだけの経済力がない人は、価値のないモノでも身の周りに置きたがる。これがいわゆる「ゴミ屋敷」のあるじの心理である。