2018_07_21 昭和記念公園 花みどり文化センター屋上 国会枝野演説

 パステル二作目。日陰で描き始めたのだが、描き終わったときは日向になっていた。

 描き終わるのに、約三時間かかった。いまさらながら、絵を描くという作業は、まともに取り組むと時間がかかる。

まったく話は変わるが、昨日、立憲民主党の枝野氏が三時間近く国会答弁をした。

この答弁のもとの目的は、安倍政権が提出した法案を審議妨害するための時間稼ぎだったらしいが、せっかく長い時間話すチャンスなので、充実したに内容にしたい、とおそらく枝野氏は考えたのだろう。

自分はまだ冒頭の一時間ほどしか視聴していないが、そのかぎりでは内容があって面白い。枝野氏の強味である活舌のよさもいかんなく発揮されていて、聴きやすく理解しやすくもある。

早速枝野氏のこの演説を本にしようという動きが周辺にあるそうだ。現政権の数々の愚行、悪行を国会の議事録とともに刊行物として、歴史にとどめておくのは、とても有意義だと思う。是非実現してほしい。

安倍政権に支持者は、大きく三つに分かれる。頭がイカれている人たち(いわゆるネトウヨ)と、政策でいい思いをした人たち(株や輸出やインバウンドでひと儲けした人たち)と、政権の全盛期と自己の全盛期とがシンクロしている人たち(ほぼ単なる偶然)である。

この三重の支持層のうち、一番目の「頭がイカれている層」は社会的能力と発言力・影響力が低く、さらに私利私欲が薄い分まだ、人畜無害である。

度し難いのは後者の二つの層である。この人たちは、日本の社会や伝統が育んでくれた自分の能力や知性を、自分だけの、せいぜい自分とその家族だけの、都合と利益のためだけに使ってよしとしている。

金融緩和が、財政問題が、原発問題が、皇位継承問題がそれぞれ将来どうなろうとも、「今の自分」さえよければいい、自分の議席があればいい、自分の仕事が成功すればいい、会社で自分の居場所があればいい、子供の進学や就職がうまくいけばいい、それ以外はわれ関せず、という態度で徹底している。こんな視野狭窄した「自分ごと」のみで頭を一杯にした知性の群れが、かつて日本にあっただろうか。