2016-07-09から1日間の記事一覧

再び思想の時代へ

敗戦直後、坂口安吾の「堕落論」という文章が評判になった。彼がこの中で言いたかったことは、「人間はえらそうにしているが実はたいしたことはない(堕落した存在だ)」ということだが、これは明治期の自然主義文学と通底する気分である。 自然主義文学とは…