和髪

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絵とは関係ないが、昨日、半年ぶりに剣道をした。
基本打ちを入れた本格的な稽古は、ほぼ学校卒業以来で、二十年以上ぶりぐらいだった。
今年に入ってから、毎日素振りをしているせいか、体は意外とスムーズに動いたが、頭の中は学生時代のまま、体だけ衰えているという今の状態は、非常に危険だ。
体勢が崩れて、「ここで踏ん張れるはず」とがんばったら、ブチッといったり、グキッといったりする危険が大いにある。でも、稽古をしているときに、そういう意識を稽古中に保ち続けることはとても難しい。
剣道を若いころから続けている人ならば、自分の体の衰えとともに、自分ができることへのイメージも並行してダウンサイジングしているのだろうが、自分の場合は空白期間が長すぎるので、イメージと体のギャップもその分大きい。
こころがけるべきなのは、自分が打とう打とうと思うよりも、とにかく相手に打たせない剣道、とくに構えを崩さずに、小手と胴を取られない剣道だと思う。

スピードがある相手から、飛び込み面などを食らうのは、もうこれはしかがたがないが、自分が打ち気にははやったり、面を防ごうとして手元を上げて、小手を押さえられたり、胴を抜かれたりしない剣道がしたい。
手元を崩さない状態で小手を打たれるのは相手の実力で、仕方がない(一昨年の全日本選手権の決勝戦で勝見が国友に決めた小手のような)。とにかく、相手に面は打たれても、小手や胴を打たせない剣道を、これからは心がけたい。